とーどんの旅と本棚。

本のネタバレなし紹介を中心に旅とか趣味とか。

少ないページ数で与えられる衝撃としては一級品。――宿野かほる「ルビンの壺が割れた」

宿野かほる先生の、「ルビンの壺が割れた」の紹介です。

タイトルからは考えられないような繊細な愛の物語――浅原ナオト「彼女が好きなものはホモであって僕ではない」

「彼女が好きなものはホモであって僕ではない」 タイトルから想像できない感動作

実質半額で本が入手できるぶっ壊れキャンペーン、ニコニコカドカワ祭りについて

例のキャンペーン。最高。

人間の常識の範疇に囚われない、日常に潜む殺人鬼――貴志祐介「悪の教典」

今回紹介するのは、貴志祐介先生の「悪の教典」です。 僕は昔から結構貴志先生の本が好きで、今まで読んできた中で一番好きな本は?と聞かれたときに先生の「新世界より」をあげるくらいにはファンです。 その「新世界より」をはじめとして、「クリムゾンの…

榎木津が全てを粉々に粉砕するスピンオフ。――「百鬼徒然袋 雨」

百鬼徒然袋―雨の紹介です。榎木津好きは全員読め。

大阪の雰囲気が良すぎる古本屋、文鳥堂(旧一色文庫)さんに行ってきました。

大阪天王寺区にある、文鳥堂さんの紹介です。本当におすすめ。

復讐に生きることに決めた夫婦と死神の化学反応――伊坂幸太郎「死神の浮力」

伊坂幸太郎「死神の浮力」の紹介。 ※ネタバレなし

新本格の潮流の一つの到達点――知念実希人「硝子の塔の殺人」

帯が強すぎる。 今回紹介するのは、今年七月に発売されて話題となった知念実希人さんの、 「硝子の塔の殺人」です。 知念先生は近頃Twitterでコロナに関する情報や、正しいワクチンに関する認識を 常々発信されております。 私自身もよく先生のツイッターを…

読みやすい!グロい!サイコ!でもしっかり騙される!――乙一「GOTH」※ネタバレなし

昨日invertの記事投稿した後に前作mediumが文庫化することを知ったとーどんです! 文庫化したらお手頃価格になるのでぜひいろいろな人に読んでもらいたい一作ですね! あの読後感と後半の事実発覚は衝撃的でした…… さて、今日紹介するのは乙一さんの「GOTH」…

前作mediumからの期待を裏切らない、読者への挑戦が嬉しい倒叙集――相沢沙呼「invert 城塚翡翠倒叙集」※ネタバレなし

今回は今年発売された「invert 城塚翡翠倒叙集」の紹介です。 このinvertの前作、mediumを読んで頭を殴られるほどの衝撃を受けたので、 滅茶苦茶に高い期待のもと購入しました。 結果として、期待を裏切らない面白さでした。 ネタバレに気を配って紹介したい…

登場人物全員が駒、中央で糸を引く絡新婦とは誰なのか――京極夏彦「絡新婦の理」について ※ネタバレなし

絡新婦の理について この本、滅茶苦茶、面白い。 「絡新婦の理」は京極夏彦先生の「百鬼夜行シリーズ」の第五作目で、 シリーズ最高の分厚さを誇っています。解説含め1389ページ。頭おかしい。 背表紙で自立すると言ったらこの本の鈍器具合がわかるでしょう…